Kaleidoscope

Kaleidoscope

歌はそよ風にのって、風景とひとつになる。
演奏:かれいどすこーぷ/2006.5.21リリース/ORCD-2001
購入TOWER RECORDS

1.Desafinado(調子っぱずれ)
2. Ju-la-pi-lu-ka-cha-di
3. L-O-V-E
4. Fly Blind(夢想飛行)
5. The Song is You
6. Just One of Those Things(よくあることよ)
7. Framboise(フランボワ)- Embraceable You
8. Simplify Your Life(すっきりとクールに)
9. Triste(哀しみ)
10.I Love You
11.Tension City
12.No More Blues
13.Kaleidoscope(変わりゆく車窓)

1.Desafinado(調子っぱずれ)
作曲 Antonio Carlos Jobim
作詞 Jon Hendricks/Jessie Cavanaugh
前田祐希(Vocal)  松井秋彦(Background Vocal,Acoustic Guitar,Bass)
のっけから、僕がレコーディングとして経験ないようなほのぼの系のボサの曲で、しかも、バックグラウンドボーカルとして初参加。 これは、前田祐希はテイク1!しかもなんと、アコースティックギターのバックに、エレキベースがソロだけで登場しているという、これも珍しい編成となりました。このベースソロ、捕鯨(ほげ~)っとしてみました。

2. Ju-la-pi-lu-ka-cha-di
作詞作曲 松井秋彦
前田祐希(Vocal) 松井秋彦(Background Vocal,Acoustic Guitars)
Ju-la-pi-lu-ka-cha-diとは、松井の造語で、おいりょんデパ語で、「楽しいね」という意味です。ライブでは、これをお客さんにも言ってもらって合唱しています。アメリカはメリーランド州に滞在していて、サイクリングしていた夏の想い出の、明るい曲です。ジュラッピルカッチャディー!

3. L-O-V-E
作曲 Bert Kaempfert   作詞 Milt Gabler
前田祐希(Vocal) 松井秋彦(Background Vocal,Acoustic Guitars)
有名なスタンダードですが、なにを思ったか、前田が突然、「この曲、レゲエなんかでどうかな?」とか言ったことで、レゲエが母体となりました。ギターの渋く長いイントロから、前田のやる気のな~いレゲエのボーカル、そして4ビートに移って、突然アカペラも飛び出し、盛り沢山な内容に。

4. Fly Blind(夢想飛行)
作詞作曲 松井秋彦
前田祐希(Vocal) 松井秋彦(Background Vocal,Synth,Eletric Piano)
様々な繊細な感情を持って夢想飛行(抽象的な意味も含む)するのを描いた割にはポップな曲で、松井のオリジナル曲の中ではかなり聴き易い曲です。これも、ベースとキーボードだけという、これも意外と聴いたことない珍しい編成で伴奏。

5. The Song is You
作曲 Jerome Kern   作詞 Oscar Hammerstein
前田祐希(Vocal) 松井秋彦(Vocal,Acoustic Guitar)
この時代にして他にもAll the Things You Are,Smoke Gets in Your Eyesなど、僕の好きな曲を書いていたJerome KernのThe Song is You。ボーカルずくめな一曲に。

6. Just One of Those Things(よくあることよ)
作詞作曲 Cole Porter
前田祐希(Vocal) 松井秋彦(Acoustic Guitars)
全体的には完全にFjord Sound(ほのぼの)系のアルバムですが、たまに眠りそうな人を起こすべくハイエナジーな曲でアクセントをつけてみました。盛り下がり系の中にひとつ「バカっぱや」なジャズチューンを一旦'おめざ'に!

7. Framboise(フランボワ)- Embraceable You
作曲(Framboise)松井秋彦
作曲 George Gershwin 作詞 Ira Gershwin
前田祐希(Vocal) 松井秋彦(Acoustic Guitar)
これは、前田祐希の十八番的ガーシュインのバラードを松井のリハーモナイズで、松井のCPJのギターのバンドLine Driveで演奏しているFramboiseの間にサンドイッチしました。この2つの曲がなんだか妙にマッチするんです。なんでそれに気付いたのかは忘れましたが

8. Simplify Your Life(すっきりとクールに)
作詞作曲 松井秋彦
前田祐希(Vocal) 松井秋彦(Background Vocal, Piano, Bass)松井の中のクール美学を簡潔に具現化したこのSimplify Your Lifeも、生ピアノとエレキベースという、これまた意外にない編成で。やる気のないクールとはまた一線を画す、きびきびしたクールさを。

9. Triste(哀しみ)
作詞作曲 Antinio Carlos Jobim
前田祐希(Vocal) 松井秋彦(Background Vocal,Acoustic Guitar)「かれいどすこーぷ」結成のきっかけになったこのジョビムのボサノバも、なんだかとらえどころのない曲なのに、なんだかひっかかる曲で、とうとうアルバムに収録という運びになりました。あまり気取ってないんだけど、こぢんまりとしたかわいい曲で、歌詞の割に明るい曲です。

10. I Love You
作詞作曲 Cole Porter
前田祐希(Vocal) 松井秋彦(Acoustic Guitar,Bass)
それでなくても奇異だっていう「アコギとソロのみのベース」という編成に、アコギをタブラのように叩いただけの、「ギタブラ」に、ジャージを叩いたりこすったりの、「ジャジージャージ」という新しい楽器を2つもこしらえて伴奏。「ぷっ」と笑っていただけたらそれでOKです。

11.Tension City
作詞作曲  松井秋彦
前田祐希(Vocal) 松井秋彦(Background Vocal,Piano,Bass, Drums)
レコーディング中に何度も、「こんな速いテンポじゃ歌えない」とか、「なんでこの曲がこのアルバムに入るのかわからない」とか、前田的にはかなり没な曲で、もう松井も一度は諦めたこの曲。ただ、やっぱり、眠くなるような寛ぎ系のアルバムで、何曲かは目を覚ますような曲が入ってもいいのでは、と。 Fjord Sound系のアルバムに唯一のCPJ的テイストでカウンターパンチ! 早口言葉のようなテーマの前半の最後に、あのクールな前田をもって「イエーイ」と言わしめた奇跡的レコーディングです。イエーイ!

12.No More Blues
作詞作曲 Antonio Carlos jobim
前田祐希(Vocal) 松井秋彦(Background Vocal,Acoustic Guitar)ボサノバのスタンダードの中でも、隠れた名曲かと思われるNo More Bluesはライブ同様の渋い編成で。長い構成な上にあちらこちらに遊びがあるのに、全体のバランスのとれた、インテグレーション的に傑出した不思議な曲です。

13.Kaleidoscope(変わりゆく車窓)
作詞作曲 松井秋彦
前田祐希(Vocal) 松井秋彦(Electric Guitar, Acoustic Guitars)
非常に長い曲で構成もごちゃごちゃしているけど、これに関しては自画自賛してみると、全体のバランスも絶妙な、スルメ的価値観(聴けば聴く程、、、、系)のオリジナル曲です。バンドのタイトルチューンですが、これも今回はアコースティックに渋い編成にしてみました。唯一の日本語歌詞もお楽しみください。

作品解説 松井秋彦

かれいどすこーぷ
前田祐希 松井秋彦