My voice 2006
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[今年は・・・]2006/1/2

 音楽も会話も食事も楽しく咀嚼/ちいさな継続を諦めない/心身共に柔軟性を大切に
 ちなみに2005の抱負は二勝一敗。今年へ残った宿題は「クールな自分を感じること」さてどうなるかな?!

[あるがまま]2006/1/22

 歌を歌うのではない。歌がそこにある。そんな歌い手でありたいと長年願っていた。あれこれさまよい続けたけれど、もしかして、今、私はやっと夢の入口に辿り着いたかもしれない。あるがままの心。あるがままの声。あるがままの歌。あるがままの私。何だか肩の荷を少し下ろした気がする。夢が幻で終わらぬように、夢を少しずつ暖めて行こう。

[不器用]2006/2/11

 「かれいどすこーぷ」のふたりは音楽的好みも手段もことごとく違う。春にリリースするアルバム制作中もこだわることが余りにも違い、何度このままお蔵入りすると思ったことか。
 さて、今回このアルバムに原稿を寄せて下さっているライターの富澤えいちさんは、業界でただひとり、偶然にも昔から、活動するシーンもスタイルも違うふたりを別々に見守って下さっていたありがたいお方。何たって私のデボラ時代もご存知という貴重な存在なのである。その富澤さんだから思いつく内容の原稿を読んでいて、ふと思い出したことが……
 私が「子供ころ、絵を書くのが苦手で、絵画教室に通っていて、ある日きゅうりを写生しなさいって先生に言われたんだけど、周りの子みたいに上手く書けなくて、もう時間もなくなってきてどうしようかと思っていたら、ふと、きゅうりの内側、つまり種のあるところが頭の中に見えて来て、無我夢中でそのきゅうりの種の点々を一生懸命描いたの。その絵を見た先生は驚きもせず、私の説明を聞くと、よく描けたねって誉めてくれたの。先生は写生じゃないからダメと否定することもできたのにね。人並みにできなかったけれど、自分なりに精一杯やればいいんだってその時思ったの。」と言うと、松井さんは「いいなあ。僕なんか紅葉を写生しなさいって言われた時に、紅葉の葉の色に青を使ったら、この色は紅葉にない色だから使っちゃダメと言われちゃった。でも青が大切だったんだよなあ。」器用に生きてないかもね、かれいどすこーぷ!

[Kaleidoscopeリリース!]2006/5/21
 今日、2006年5月21日は、“かれいどすこーぷ”のCD『Kaleidoscope』がリリース。何枚ものCDを世に送りだしている私だけれど、アコスティックギターのみの伴奏の曲がおさまっているアルバムは初めて。ピアノとのCDが多い私に、長い間いろいろな方から、「いつか祐希さんとギターのアルバムが聴きたい」と言われていたことにお答えできることとなったわけです。
 私の場合、ピアノとやる時は比較的音程をとり易いけれど、ギターの場合はピアノに比べ、コード感がとりずらく、特に共演の松井さんの場合、一工夫あるコードを選んでくれたりもするので、自分がしっかりしていないとかなり音痴になったり……。ギター伴奏ひとりの場合、ベースラインと、いわゆる“おかず”(装飾的音かな?)をひとりで弾いている為、ベースラインが聴こえる瞬間を聴き逃したりするともう真っ青!いつの間にか、音程がとれずに無調整の曲のようになってしまったこともあったけれど、それも何とかクリアー。それから、フォービートより、変拍子のほうが相変わらず心地よいけれど、以前より、フォービートの“裏”の感じも楽しめるようになったし、聴くのは大好きだったけれど、初レコーディングのボサノバもとっても楽しんでます。そして、出来上がったアルバム。是非、「見て」(たくさんの旅の写真を)「読んで」(作家田中啓文さん、ジャズライター富澤えいちさんのコメント、そしておいりょんデパぴしさんの迷文!)最後に、もちろん「聴いて」楽しんで下さいね。みなさんのいろんなシーンで側において頂けたらとても嬉しいです。
[歌わない歌を]2006/4/12
 周囲の影響で4歳からお琴と日本舞踊のお稽古を始めていた、ばりばり邦楽ワールドの私だったが、5歳の時、近所に住む宝塚歌劇団で歌を教えられていた先生の音楽教室に何故か興味を持ち、親にも相談せず、勝手にひとりでその先生に教えてくれと乗り込んで行った。先生は「あなたの気持ちはわかったから、取り敢えずご両親に相談して、一緒にもう一度いらっしゃい。」と。こうと思うと即行動という現在も持ち続けている気質は子供ころからあったわけ。両親を口説き落し、この時から今日までず〜っと歌い続けている。
 なんで「歌」なんだろう。私にとって何故「歌」なんだろう。理由は昔も今もわからない。「歌」が大好きで大好きで私のすべてなんですと熱く語るつもりもない。ただ、「歌」がないと私ではないような?空気のよう必要不可欠な存在が私の「歌」なのかもしれない。決して、歌うことが上手だから歌っているわけではないし、ある意味下手すぎて人並みに歌いたいなあと思い続けていたことが今日まで「歌」を続けている理由なのかもしれない。
 そんな私の「歌」は、できればそっと、気がついたら人の心の中に入ってたなんてのが夢。優しい曲も、激しい曲も、歌うのではなく、語るように。気がついたら……といった、そんな歌わない歌を求め今日も。
[宿題]2006/3/7

 先日の渋谷毅さんとのデュオは久しぶりにたくさんのスタンダード曲を歌わせて頂いた。渋谷さんは私がこの業界に入って初めて一緒に演奏して下さったピアニストでもある。デビュー当時、渋谷さんから頂いた私の歌に関するメッセージの意味が解らず、長いことそのメッセージに対する自分の答を私は捜し続けて来た。いつも頭の隅っこにこのことが引っ掛かっていた。時々渋谷さんからそのメッセージの答を引き出そうと何度か質問してみたが、その度に「僕そんなこと言った?」と煙にまかれていた。そして、果てしなく長い時間がかかったけれど、3月3日の演奏を終え、私はやっと少し答の導入部分が見えてきたような気がする。う〜ん!音楽って楽しい。もっともっと歌いたい。終演後渋谷さんと呑んだ焼酎は最高でした。感謝!(最後はやっぱりお酒で〆)

[ぶふ]2006/3/2

 2月某日最高に素敵な景色を楽しめる高層ビルの最上階で、 5月リリースの「かれいどすこーぷ」の打合せが行なわれた時の会話:
JS「宣伝用のチラシどうする?作るとしたら『えいご』でいい?」
AM「えっ、『えいご』でつくるんですか?」
JS「うん、『えいご』の」
AM「え〜!『えいご』だけなんですか?」
JS「そう、こんなのなんだけど……」(以前作られた他のアルバムのチラシを見せる)
AM「あれ、これ日本語もありますよね……」
-しばし全員沈黙-
JS&私「 『英語』じゃなくて『A5』」
全員爆笑。 発音同じだもんね!

[21世紀に生きる]2006/2/12
 偶然、表参道ヒルズの前を通りかかり、時間があったのでちょっと覗いてみるかと、うっかり昨日オープンしたばかりの建物の中に入った。「うっかり」と。まず目に飛び込んできたのは、話題になっている緩やかなスロープの上を歩く人人人。同じ方向に動く人人人。その光景を見た次の瞬間、そのシーンは白黒に変わり、ある映画のシーンと重なっていた。SF映画の金字塔。その映画は「メトロポリス」(1926/ドイツ)。確かに今は21世紀……。怖かった。表参道ヒルズ滞在時間おそらく10秒。それ以上あの場にいることは私には無理だった。やっぱり人並みなことはことごとくできないなあと、またまた思う私。
[かれいどすこーぷ中部関西中国ツアー]2006/6/14
*高原の中の素敵なお家が伊豆高原にあるコロナパーク。ここからかれいどすこーぷツアーはスタートする。スタイル抜群のドラマーでもあるママの細やかな心配りの中、ライブは無事に終了。打上はダイエットってなんだっけと思っても食べ切れない程のママの手料理&新鮮なお刺身。空になるといつの間にかそこにいる生ビール。そして贅沢なツアー初日の夜はふけて行った。
*一夜開け、今日は飯田キャンバスに向かう。車中、どうせ私は役にたたないなとお昼寝。時々目を覚ますが、いつまでたっても到着する気配はない、何か迷ってる?恐る恐る現在地を確認するとなんとまだ浜松の手前。これ間に合うの?山越え大好きバンマスはいつものごとく山越えを決行したものの、距離感を勘違いしたことに気づき慌てて通常の道に戻っているらしい。その後は……ほんと無事で良かったです。なんとかぎりぎりライブのスタートに辿り着きましたとさ。
*さていよいよおーらい社長と合流。待合せ場所は新幹線の稲沢駅前広場。ここ数日来、謎の咳が止まらないという社長とおなじ車で移動するこのツアー。ウイルス性だったらどうするの?!と私はこわごわ肩に力が入りながらスタート。今宵は金龍寺が会場。お寺でありながら、通常のお寺ではない不思議な空間。う〜ん、おーらいらしいスタートだなあ。まずは将来が楽しみな主催者の息子さんが美しい音色でギター演奏。手作りのアニメ上映もあり、終演後は用意された手討ちうどん他、みなさんが持ち寄った食べ物で大盛り上がり、そして深夜の未来のミュージシャン達のセッションへと……徹夜組もいたようで。私は明日のことを考え、途中で失礼、お先に就寝。
*私が毎日食べているドイツパンの製作所でもある京都はちはちは去年のQUIPUツアーの時にランチを頂いて以来の訪問。あの時にここはかれいどすこーぷが似合う場所だと確信したが、ほんとうにはちはちでコンサートができることになり嬉しい。時を重ねた小さな隠れ家的この空間で、自然な音を楽しんで欲しいと思い、今日はギターアンプのみ、歌用のマイクを使わず、演奏することにした。網戸から入り込んで来る微風。まさにそよかぜレーベルそのもの。演奏中、近所の茶虎の猫も庭でしばし演奏を聴いていってくれた。
*お店の五周年記念に呼んで頂いた、岡山el nido。選ばれた食材を見てもわかる、オーナーのこだわりが行届いたお店。モダンな空間の中で音が重なって行く。美味しいお料理を頂き、幸せな気持ちだったことも手伝い、コンサート中、なんかみんなで随分笑った気がする。終演後オーナーご夫妻に勧められるまま、まずはビール、そして赤/白ワイン片っ端から試飲。〆はカルバドス。こんなに呑むのはほんとうに久しぶり。今日もまた幸せ。
*福山キオッチョラ。お客さまに二期会所属のクラシックの歌手の方がいらしていて、終演後どうやったらスイングして歌えるか談義となった。今でも、私は決してのりのりに歌える人ではないが昔に比べれば確かに違うな。昔は本番は緊張の連続だった。大人になり?いい加減になったお陰か?現在の私は、歌うことが楽しくて仕方ない。楽しんで演奏することがお音楽スタイルをかえたのかとも思う。こんな日が来たことに感謝。
**六日連続のコンサートの後のオフ日。ゆっくりくつろぐ。
*大阪空掘土庭。今月取り壊される古いビルに土を敷き詰めた一室。エアコンがない為、交差点に建つそのビルの窓を開け放ち、なおかつアコステック演奏。強風にも負けず、歌いました。まるでニューヨークにいるようだったとか……終演後は聴きに来て下さった方も一緒に打ち上げ。今日の宿泊先はお風呂がなく、閉る直前の銭湯に私ひとり駆け込む。
*京都とは言っても奈良に果てしなく近い高去のたかさり工房に向かう。大好きな里山。綺麗なお庭の見える居間でのマティネーコンサート。こういったコンサートになれた方が多く、一緒に歌える曲は一緒に口ずさみ、話が受ければ大声で笑って下さり、楽しいツアー最終日となった。
***みなさんお会いできて嬉しかったです。ありがとう。CD Kaleidoscope楽しんで下さいね。そしておーらい社長はやく元気になって下さい。お疲れさまでした。
[いや〜まだまだ]2006/8/14

知らないこと、解らないことに出会えたらチャンス!
窮地に立った時こそ最高のチャンス!
どんなこともエネルギー。
この山を超えれたら、どんな自分に会えるだろう。
心ひとつで、いくつになっても可能性に終わりはないなあ。
……ちょっと嬉しい。

[オ−ダ−メイド]2006/9/13
 オーダーメイドな人生にしたいと子供の頃から考えていた。生き方も、大切な音楽との関わりあい方も、自分らしさを大切にしたいと……。自分がこだわって発信することは、手間暇かかるけれど楽しい。ただ、それを受け取る人達の理解の仕方はさまざま。世の中はキャッチボール。私が投げたことが正面から受取ってもらえないことも少なくない。そんな時、例え体制の中では埃のようなことでも、めげずに丁寧に諦めず進んで行くことを生涯続けて行きたいと思う。それは、そんな私を見て、あんなことでも粘るんだ。じゃ、私も自分の生き方粘ってみようと他の人にも思って欲しいから。物わかりのいい大人になるのはやめにしようよ。こだわろうよ、自分らしさ!ひとりひとりが違うから人生面白いと私は思う。……夏は過ぎたのに、今日も「あつい」わたし。
[宝物2006秋]2006/10/9
 たくさんの宝物を頂いてかれいどすこーぷ東北北海道ツアーから戻りました。
☆1曲目が終わると一番前に座っていた女の子が「わ〜お、かっこいい」とひとこと。しばらくするとその子は演奏する私達をスケッチしはじめた。終演後、書き終えたスケッチに「サインして下さい」と。「上手に描けているね」と私が言うと「だってあの演奏聴いてたら描きたくなりますよ」以前、パリで歌った時も演奏を聴きながらスケッチしていた人にサインしたことがあった。あの時、あ〜さすがフランス、自由なスタイルで音楽と共存するなあと感心したけれど、日本もここまで来たなとほんとに嬉しい!
☆妹さんがネットでライブ告知を見つけ、一ケ月前に予約を入れて聴きに来てくれた姉妹。年明けに赤ちゃんが生まれるというお姉さんは、決して固いイスに長時間座っていることは楽でなかったはずなのに、「お腹の赤ちゃんも喜んで動いてましたよ」と。身重のお姉さんを労り誘ってくれた妹さんも「楽しみにしていたんです。来て良かった。また来て下さいね。」と。みんなに会えて嬉しかったのは私達も同じ。ありがと。
……自由な音楽スタイルを選択したが為に、紆余曲折あったけれど、自由なスタイルで音楽を聴いて下さる人々に出会えていることに感謝。
 
 
 
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